舌がピリピリ痛む「舌痛症」とは?更年期やストレスとの関わりを解説

      2026/10/20

成田(千葉県成田市)の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニックで、舌がピリピリ痛む「舌痛症」とは?更年期やストレスとの関わりを解説

こんにちは、成田市の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニックです。

「舌が焼けるように痛い」
「ヒリヒリとした感覚が続いている」
「医療機関では異常がないと言われた」

このような原因のはっきりしない舌の痛みや灼熱感は、舌痛症の可能性があります。
今回は、舌痛症の症状や原因、治療法や日常生活でのケア方法を解説します。

 

舌痛症とは

成田(千葉県成田市)の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニックで、舌がピリピリ痛む「舌痛症」とは?更年期やストレスとの関わりを解説

舌痛症とは、明らかな器質的病変(目に見える傷や炎症、潰瘍など)が認められないにもかかわらず、舌に慢性的な痛みや灼熱感・しびれ・違和感が続く疾患です。
その症状の多くは舌の先端や側面に現れますが、口腔内の広い範囲に及ぶこともあります。

 

舌痛症の症状

灼熱感・ピリピリ感

舌が「焼けるように熱い」「ピリピリ・ヒリヒリする」という灼熱感は、舌痛症の代表的な症状です。
症状の強さには個人差がありますが、何もしていない安静時にも持続します。
また、朝起きたばかりの時間帯は比較的症状が軽く、日中から夕方にかけて症状が強くなる傾向があります。

口腔乾燥感・味覚異常の合併

口の中が乾燥する感覚や、味の感じ方が変わる味覚異常が合併することがあります。
「金属のような味がする」「苦みを感じる」「食べ物の味が変わった」といった訴えは、舌痛症に伴う神経機能の変化と関連していると考えられています。

 

舌痛症の分類

一次性(特発性)舌痛症
舌痛症は大きく一次性と二次性に分類されます。一次性舌痛症(特発性舌痛症)は、全身疾患・局所的な原因・薬剤など、特定できる明確な原因がないにもかかわらず症状が現れるタイプです。痛みを処理する神経系の機能変化が症状の背景にあるとされています。

二次性舌痛症
二次性舌痛症とは、特定の原因疾患や要因が舌の痛みを引き起こしているタイプです。ドライマウス・口腔カンジダ症・栄養素欠乏・アレルギー・義歯の不適合・糖尿病・甲状腺疾患・薬剤の副作用などが原因として特定できる場合は、二次性舌痛症に分類されます。

 

舌痛症の主な原因

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ホルモンバランスの変化と更年期
エストロゲンは口腔粘膜の健康維持に関連しており、閉経によってエストロゲン分泌が急激に低下すると、口腔粘膜の萎縮・乾燥・知覚過敏が生じやすくなります。エストロゲンの低下が痛みの閾値(しきいち)を下げ、普段は感じないような刺激でも痛みとして感じやすくなっている場合もあります。

ストレスと心理的要因
慢性的なストレスは自律神経のバランスを乱し、痛みを処理する中枢神経系の機能に変化をもたらします。不安障害・うつ病・強迫性障害などの精神疾患が痛みの感受性を高め、症状を慢性化させる一因となっている可能性があります。

ドライマウス(口腔乾燥症)
唾液の分泌量が低下するドライマウスは、舌痛症の関連因子です。唾液は口腔粘膜を保護・潤滑する役割を担っており、唾液が不足すると粘膜が乾燥して感覚が鋭敏になり、わずかな刺激でも痛みやヒリヒリ感として感じやすくなります。

栄養素の欠乏
鉄・亜鉛・ビタミンB群・葉酸などの栄養素が不足すると、舌の粘膜が萎縮したり神経の機能が低下したりして、舌のヒリヒリ感や灼熱感が生じることがあります。

口腔カンジダ症
口腔内に常在するカンジダ菌が異常増殖する口腔カンジダ症は、舌に灼熱感や痛みを引き起こすことがあります。免疫力の低下・ステロイド薬の使用・義歯の使用・ドライマウスなどがリスク因子です。

薬剤の副作用
一部の薬剤が口腔乾燥・味覚異常・舌の灼熱感を副作用として引き起こすことがあります。服用中の薬を医師に確認し、代替薬への変更が可能かどうかを相談することが改善につながることがあります。

義歯・補綴物による刺激
不適合な義歯や鋭利なクラスプが舌や粘膜を慢性的に刺激することで、舌痛症に似た症状が現れることがあります。また、金属アレルギーを持つ方では、口腔内の金属修復物に対するアレルギー反応として舌の灼熱感が生じることがあります。

アレルギーと接触性口内炎
歯磨き粉・洗口液・食品添加物などに含まれる成分に対するアレルギー反応や接触過敏反応が、舌の灼熱感や痛みを引き起こすことがあります。疑わしい製品の使用を中止することで症状が改善する場合があります。

 

舌痛症の治療

原因に対する治療(二次性舌痛症)

二次性舌痛症の場合、原因を取り除くことが第一優先です。栄養素欠乏に対しては鉄剤・亜鉛製剤・ビタミンB群などの補充療法、口腔カンジダ症に対しては抗真菌薬が処方されます。ドライマウスに対しては唾液分泌促進薬・口腔保湿剤・人工唾液などが活用されます。

 

薬物療法(一次性舌痛症)

一次性舌痛症に対しては、神経障害性疼痛や中枢感作を標的とした薬物療法が行われます。更年期に関連した舌痛症の場合、更年期治療の一環としてホルモン補充療法が行われることがあります。

 

認知行動療法(CBT)

認知行動療法は、痛みに対する思考や行動のパターンを見直すことで痛みの感受性や日常生活への影響を改善していく心理療法です。舌痛症においても、不安・抑うつ・過度の心配などが症状の悪化に関与しているケースでは改善が期待できます。

 

日常生活でできること

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口腔乾燥への対処
口腔乾燥が舌痛症に関連している場合、日常的にこまめな水分補給を行うことが大切です。市販の口腔保湿ジェルや保湿スプレーを活用したり、加湿器を使って就寝環境の湿度を保ったりすることも、口腔粘膜の潤い維持につながります。

刺激物の回避
アルコール・タバコ・刺激性の強い食品・炭酸飲料などの刺激物をできるだけ避けることで、症状の悪化を防げる場合があります。低刺激性の歯磨き粉への変更が改善につながるケースもあります。

ストレス管理
舌痛症の症状は精神的な緊張やストレスが高まると悪化しやすいため、意識的にリラックスできる時間を設けることが大切です。深呼吸・腹式呼吸・ヨガ・瞑想・軽い有酸素運動などは自律神経のバランスを整え、痛みの感受性を下げる働きが期待できます。

 

まとめ

舌がピリピリと焼けるように痛む舌痛症は、見た目に異常がないために原因把握が難しい疾患です。
「検査で異常がないから気のせいだ」「年のせいだから仕方ない」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、適したアプローチによって症状の改善が期待できます。

 



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