口内炎で歯医者に行くのは大げさ?歯科医院で行う口内炎治療や口内炎と似た症状を解説

      2025/08/20

成田(千葉県成田市)の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニックで口内炎についての解説

こんにちは、大田区中央(池上・大森)の歯医者、谷歯科クリニックです。

口内炎は、多くの方が一度は経験する口内のトラブルです。
時間がたてば自然に治ることが多いため、あまり深刻に考えない方も多いでしょう。
だからこそ「口内炎ができたから病院にいく」というのは、大げさだと感じる方も多いかもしれません。

しかし、口内炎は医療機関で診療を受けることで、早期の改善が見込めます。
特に、口内炎がなかなか治らない場合や、繰り返し発生する場合は、医療機関の受診を考えましょう。
医療機関で診てもらうことで、万が一ほかの病気だった場合も早期発見・早期治療が可能になります。

 

口内炎とは

成田(千葉県成田市)の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニックのレーザー治療

口内炎とは、口腔内の粘膜に生じる炎症のことです。
原因は多岐にわたりますが、よく見られるのはストレスや、ビタミンB群や鉄分といった栄養の不足です。
また、口の中を不注意でかんでしまった場合や、口内の衛生状態の悪さが原因で発生することもあります。

口内炎ができやすいのは、免疫力が低下している際や体調が優れない時期です。
胃腸の不調やアレルギー反応が口内炎を悪化させることもあります。
粘膜の腫れやただれ、潰瘍、水ぶくれなどが一般的な症状であり、それによって食べ物や飲み物がしみる、口を動かすと痛む、会話が困難になるといった問題が生じます。
一般的には一週間から二週間程度で自然に治癒しますが、長期間治らない場合や頻繁に再発する場合は、ほかの疾患の可能性もあります。

 

口内炎の種類

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎は、口内炎の中でもよく見られるタイプです。
はっきりとした原因は分かっていませんが、ストレスや疲労による免疫力の低下、睡眠不足やビタミンB2・B6・Cの不足などが発症に影響していると考えられています。
アフタ性口内炎では、赤く縁取られた2〜10mm程度の白い潰瘍が、頬の内側や唇、舌、歯ぐきにできます。
小さなものが2〜3個集まって発生することもありますが、通常は10日から2週間で自然に治癒し、跡が残ることはほとんどありません。

 

カタル性口内炎

カタル性口内炎は、外傷性口内炎とも呼ばれる口内炎です。
入れ歯や矯正装置の接触、うっかり頬の内側をかんでしまった場合などに、細菌が繁殖して起こります。
また、熱湯や薬品の刺激によってもできることがあります。
症状としては、口の中の粘膜に腫れやびらん、潰瘍や水疱ができ、辛い食べ物や酸味の強いものがしみたり、ヒリヒリとした痛みを感じたりするようになります。
腫れが原因で味覚が鈍ることもあります。アフタ性口内炎と違って患部は境界が曖昧で、唾液の分泌が増えて口臭となることもあります。

 

ウイルス性口内炎

ウイルス性口内炎は、ウイルスや細菌の増殖が原因で発生する口内炎です。
代表的なものに単純ヘルペスウイルスによるヘルペス性口内炎があり、梅毒や淋病、クラミジアなど性感染症(STD)が原因となることもあります。
また、口の中に常在するカンジダ菌が免疫力の低下により増加し、カンジダ性口内炎が発症することもあります。
この種類の口内炎は、多発性で口内にいくつもの小さな水疱ができるのが特徴です。
水疱が破れてびらんが生じたり、発熱や強い痛みを伴ったりすることもあります。

 

歯科医院で行う口内炎治療

薬物療法
口内炎治療の基本は、薬物療法です。患部に直接塗ることができる軟膏や、貼って使用するパッチタイプの薬が処方されることが多く、身体の内側からの改善を図るためのビタミン剤や、刺激の少ないうがい薬が処方されることもあります。

 

レーザー治療
歯科治療用のレーザーには消炎、鎮痛、殺菌、消毒、止血といった作用があり、これを口内炎に照射することで口内炎治療を行う場合もあります。
レーザー治療は保険適用外となるため、費用は歯科医院によって異なります。

 

補綴物や入れ歯の調整
口内炎の原因が口腔内にある矯正器具や義歯の場合、それらの調整が行われます。
例えば、入れ歯が粘膜に刺激を与えているのであれば、専用の器具でその部分を削り取ります。
また、かぶせ物が合わない場合や、欠けた歯が粘膜を傷つける状況でも、同じように処置が施されます。

 

医療機関を受診したほうがいい症状

「口内炎ぐらいで医療機関を受診するのは大げさ、面倒」だと感じる方もいるかもしれませんが、口内炎が1ヶ月以上続く場合には、病気のサインである可能性も考えられます。
口腔がんの可能性もゼロではないため、一度医療機関で診てもらうようにしましょう。
また、痛みが強い場合や発熱を伴う場合も注意が必要です。

 

口内炎と似た症状が出る病気

白板症
白板症は、舌や歯肉、頬粘膜に生じる白い斑点で、表面がザラザラしていることが特徴です。
初期には痛みを伴わないことが多いですが、進行すると白い部分が硬く厚くなっていき、びらんが生じて痛みが出ることもあります。
自覚症状を持ちづらい病気ですが、悪性化することもあるため注意が必要です。

紅板症
紅板症は、口内の粘膜が赤くなる病気です。
食事をしたり触れたりすると痛みを感じることがあり、潰瘍を伴う場合もあります。
約半数の症例でがん化するリスクがあり、早期発見が求められます。

粘液嚢胞
粘液嚢胞は、唾液腺が損傷した結果、唾液が詰まってできる嚢胞です。
「ガマ腫」とも呼ばれ、痛みは伴いません。舌の下にできることが多く、青紫色をしており、治療として唾液腺の摘出が行われることがあります。

フィステル
フィステルは、根尖性歯周炎や歯根が割れて細菌感染を起こしている場合に生じる、膿を含んだできもののことです。
白く見えるため口内炎と混同されがちですが、触ってもあまり痛みがなく、原因を除去しなければ改善が見込めません。
また、膿が溜まったり破裂したりといった状態を繰り返すという特徴があります。

口腔がん
口腔がんの特徴は、フィステルと同様に痛みがほとんどないことです。
自然治癒は見込めないため、できるだけ早く診察を受けることが必要です。
治療は、その進行度に応じて、手術や放射線治療、化学療法から選択されます。

 

まとめ

成田(千葉県成田市)の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニック

口内炎は自然に治ることが多いため、できても気にしない方も多いかと思います。
しかし、長期間続いたり繰り返したりする場合は、ほかの病気の可能性がありますので、できるだけ早く医療機関を受診するようにしましょう。

 



メイプル歯科はなのき台クリニック :https://maple-dental-clinic.jp/

〒286-0007 千葉県成田市はなのき台1-22-8
電話:0476-27-4618

PAGE TOP