親知らずの抜歯を控えている方は覚えておきたい!準備と処置後の注意点を解説
2024/09/20
こんにちは、成田市の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニックです。
「親知らずに違和感があるけど、抜歯は怖い」 「初めて歯を抜くから不安がある」
親知らずの抜歯は多くの方が経験するものですが、「歯を抜く」ことに恐怖心を覚える方は多いかと思います。そこでこの記事では、親知らずの抜歯前にしておくべき準備や処置後のケアを解説します。
親知らずの抜歯とは?
親知らずの定義と抜歯の理由
親知らずとは、お口の奥に位置し、第三大臼歯とも呼ばれる歯のことです。
多くの場合、親知らずは20歳前後に生えてきますが、必ずしも正常に生えるとは限りません。
斜めに生えたり、部分的にしか出てこなかったりすることが多く、これが問題を引き起こす原因となります。
具体的には、斜めに生えたり、隣の歯と接触したりしていることで、汚れがたまりやすく、かつ磨きにくくなってしまうため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、周囲の歯ぐきが炎症を起こしたり、親知らずが隣の歯を押すことで、歯並びを乱してしまったりすることもあります。
親知らずは20歳前後に生えるということもあり、なくなっても口腔内への機能的な問題はありません。
そのため、これらのトラブルを防ぐために抜歯を選択することが多くなっているのです。
ただし、まっすぐに生えていて、周囲の歯や歯ぐきへの悪影響がないと考えられる場合は残すこともできます。
抜歯の前にすること
抜歯の相談と計画
親知らずの抜歯を検討している場合、まずは歯科医師に相談しましょう。
診察では、レントゲン撮影を行い、親知らずの位置や状態を確認します。
その後、抜歯をするかどうか、するとすればいつするのかといった相談に入るのが一般的です。
服薬と健康状態
服用している薬や持病がある場合は、抜歯前に歯科医師に伝えましょう。
特に抗凝固薬(血をサラサラにする薬)を服用している場合は、抜歯の前後に調整が必要なことがあります。
妊娠中や授乳中の方も、必ずその旨を歯科医師に伝えてください。
妊娠中期は基本的な歯科診療であれば受診が可能な時期とされていますが、体調や服薬に制限があるため、歯科医師とよく相談することが重要です。
抜歯日の計画
抜歯後は安静にする必要があるため、抜歯日は仕事や学校がお休みの日を選ぶといいでしょう。
運転が必要な場合は、家族や友人に協力をお願いすることも検討してください。
また、可能であれば抜歯後の1〜2日は予定を空けておきましょう。
特に、強い鎮痛剤を使用する可能性がある場合、手術当日は集中力や判断力が低下することがあります。
そのため、重要な予定や作業は避けるようにしましょう。
食事の準備
抜歯後、特に当日は固い食べ物を食べるのが難しくなるため、事前に柔らかい食事を用意しておくのもおすすめです。
スープやヨーグルト、プリン、おかゆ、うどんなどだと食べやすいかと思います。
保冷材やタオルの準備
抜歯後に、患部に腫れが出る場合があります。そのような場合は、冷たいタオルや、タオルでくるんだ保冷材などで頬を冷やしましょう。
冷やしすぎると抜歯箇所の傷の緩和までに時間がかかる恐れがあるため、保冷剤をそのままあてるようなことはせず、長時間冷やし続けるのも控えることが大切です。
抜歯当日の注意点
栄養バランスのいい食事をとる
抜歯後は、麻酔が切れるまでは食事をとることが推奨されておらず、また麻酔が切れた後も痛みや腫れなどで食事がとりづらい可能性があります。そのため、空腹状態で歯科医院に向かうのは避けるようにしましょう。
ただし、複数の親知らずを一度に抜歯する場合など、親知らずの状態によっては全身麻酔で抜歯をする可能性があります。
その場合は事前に食事をとることができません。
何時間前から絶食状態にすべきかなどは、抜歯を行う歯科医師に確認するようにしましょう。
リラックスできる服装を選ぶ
歯科医院へは、リラックスできる服装で行くといいでしょう。
また、帽子やマスクを持参しておくと、抜歯後に顔が腫れた際にも顔を隠すことができます。
抜歯後の注意点
止血と抜歯後のケア
抜歯後、歯を抜いた箇所からの出血を止めるために、ガーゼが置かれることがあります。
抜歯後数時間は出血が続くことがありますが、ガーゼの交換は歯科医師の指示に従って行ってください。
また、強くうがいをしたり、吸ったりすることは避けるようにしましょう。
これにより、血餅(血の塊)が取れ、傷口がふさがるまでに時間がかかることがあります。
抜歯後数日間は、口を軽くすすぐ程度にとどめるようにしてください。
痛みと腫れの管理
抜歯後は痛みや腫れが数日間続くことがあります。痛みがひどい場合は、処方された鎮痛薬を飲みましょう。
激しい痛みが続く場合や、処方された薬では痛みが治まらない場合は、自己判断するのではなく歯科医師に相談することが大切です。
食事
抜歯後はしばらくの間、固い食べ物や熱い食べ物、刺激が強い食べ物を避けるようにしましょう。
また、血行が良くなって出血する恐れがあるため、アルコールの摂取も避けるようにしてください。
口内を清潔に保つ
抜歯後は、傷口から細菌が侵入するのを防ぐため、口内を清潔に保ちましょう。
ただし、うがいを強く行うと血餅が取れてしまう可能性があるため、軽くすすぐ程度にとどめ、マウスウォッシュの使用は控えるようにしてください。
薬の服用
歯科医師から抗生物質や鎮痛薬が処方された場合は、指示通りに服用しましょう。
特に抗生物質は処方された回数全てを飲み切ることが大切です。途中で服用を止めると感染のリスクが高まるため指示に従ってください。
また、ほかの薬と併用する場合は、相互作用がないか確認する必要があるため、不明な点があればすぐに歯科医師に相談しましょう。
特に、市販の薬を併用する場合や、持病がある場合は、自己判断での服用を避けるようにしましょう。
運動と安静
抜歯後の数日間は、激しい運動や肉体労働を避けることが推奨されます。
体を動かすことで血行がよくなり、出血を引き起こしやすくなるためです。
入浴・サウナ
手術日の入浴やサウナの利用は避け、シャワー浴のみにしてください。
シャワーの際も、温度はぬるめに設定しておくことが大切です。
基本的には抜歯翌日からは入浴が可能な場合が多いですが、抜歯箇所の状態にもよるので、気になる場合は歯科医師に確認をとるようにしましょう。
再受診
抜歯後は、歯科医院への再受診が必要です。
1週間から10日ほど経った状態で、抜歯箇所の状態を確認し、必要に応じて追加の処置を行います。
もし、その際に抜歯後の異常や痛み、出血などで気になることがあれば、遠慮なく伝えるようにしましょう。
まとめ
親知らずの抜歯に対する不安を和らげるためには、事前の準備と抜歯後の注意点を知っておくことが大切です。
もし疑問や不安がある場合は、歯科医師に遠慮なく相談し、必要なサポートを受けましょう。
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