海外旅行前に歯科検診を受けるべき理由とは?旅行中に痛みが出た場合の対処法を解説
2024/11/20
こんにちは、成田市の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニックです。
海外旅行は、日常から離れ、知らない文化や景色を楽しむ貴重な機会です。
そんな中、歯の痛みに悩まされると、その楽しさも半減してしまいます。
そのため、海外旅行に行く前に歯科検診を受けておくことはとても大切です。
今回は、旅行と歯の痛みの関係、海外旅行前に歯科治療を受けておくべき理由、そして旅行中に痛みが出た場合の対処法について解説します。
旅行と歯の痛みの関係
気圧の変化による歯痛
なぜ旅行中に歯が痛くなることがあるのでしょうか。それには、大きく分けて「気圧」と「精神的不安」の二つの理由があります。
海外旅行に行く際にはほとんどの方が飛行機に乗るかと思いますが、飛行機の機内では気圧が変化します。
地上と比べると20%ほど気圧が低くなるといわれており、この気圧の変化が原因で神経が圧迫され、痛みが生じることがあるのです。
特に虫歯がある場合や治療中の歯がある場合は、この気圧の変化によって痛みが強くなることがあります。
精神的不安による歯痛
旅行は楽しいものですが、特に海外旅行となると短期間だとしても異国の地で生活をすることへのストレスや緊張が伴うこともあります。
慣れない環境や言葉の壁、スケジュールのタイトさが、知らず知らずのうちに精神的な負担となり、これが歯痛を引き起こす要因となるのです。
精神的に敏感になっていることで、普段は気にならないような軽い痛みが、強く感じられるようになることもあります。
海外旅行前に治療を受けておいたほうがいい理由
治療費を実費で支払う必要がある
海外で歯科治療を受ける場合、日本の健康保険は適用されないため、治療費の全額を実費で支払う必要があります。
また、例えば海外で根管治療を受けた場合の費用は、50,000円から10万円ほどと日本よりも高額です。そのため、急な痛みで現地の歯科医院を訪れると、予想以上の費用がかかることがあり、旅行の予算にも影響を与えてしまいます。
旅行保険に歯科治療が含まれている場合もありますが、その場合でも現地では自分で支払い、後日請求という流れになるので注意が必要です。
旅行保険に歯科治療が含まれていない場合がある
旅行保険では、歯科治療がカバーされていない場合があります。
そうなると、実費で払った歯科治療費を請求することができません。そのため、旅行保険に加入する際には、事前に歯科治療がカバーされているかどうかを確認しておきましょう。
万が一歯科治療が含まれていない場合には、日本で歯科検診と、必要に応じて治療を受けておき、現地で痛みに悩まされるリスクを減らしておくことが大切です。
国によって治療の内容に差がある
歯科治療は、どこの国に行っても同じようになされるわけではありません。
治療の流れや使用する材料、技術水準は国ごとに異なります。
そのため、海外旅行中に歯科治療を受けると、慣れない治療法や材料で施術を受けることになり、不安を感じることもあります。
日本国内で事前に治療を受けておくことで、こうしたリスクを避けることができます。
海外旅行を楽しめなくなる
海外旅行に行く前に歯科治療を受けておくべき理由で何よりも重要なのは、歯の痛みが旅行の楽しみを奪うという点です。
楽しいアクティビティをしている間や観光スポットを巡っている間も、歯の痛みがあると集中できず、楽しさが半減してしまいます。
事前に歯科検診を受けてリスクを減らしておくことで、歯に関するストレスのない旅行を楽しむことができます。
旅行中に痛みが出た場合の対処法
鎮痛剤を飲む
まず、痛みを感じたら鎮痛剤を飲みましょう。
市販の鎮痛剤は一時的に痛みを和らげる作用があり、旅行中の緊急対策として有用です。
持参した薬がない場合は、機内や宿泊中のホテルに鎮痛剤が用意されている場合もありますので、スタッフに確認しましょう。
安静にする
痛みがひどくなった場合には、できるだけ安静にすることも重要です。
無理に観光を続けるよりも、ホテルで休養を取りながら痛みが緩和するまで待ったほうが、その後の予定を楽しめる可能性があります。
せっかくの海外旅行の時間を無駄にしたくない気持ちもあるかと思いますが、その後のことを考え仮眠をとったり、休憩したりするようにしましょう。
また、冷たい飲み物やタオルを顔に当てることで、一時的に痛みが和らぐこともあります。
旅行前にできる準備
歯科検診を受け、治療が必要な場合は旅行前に終わるよう治療計画を立てる
出発前には歯科検診を受け、不調が見つかった場合には旅行前に治療を完了させるようにしましょう。
特に、虫歯や歯周病などの問題がある場合は、旅行中に痛みが発生するリスクが高まります。早めに治療計画を立て、出発前に一通りの治療を終わらせておけば、痛みを気にせずに旅行を楽しむことができます。
虫歯や歯周病は複数回の通院が必要になる場合が多いので、歯科医師としっかりとコミュニケーションを取り、スケジュールを調整しておきましょう。
保険に歯科治療が含まれているのかを確認する
旅行保険に加入する際には、歯科治療が含まれているかどうかを確認しておきましょう。
多くの旅行保険は緊急の医療費をカバーしていますが、歯科治療については適用外の場合が多くなっています。
特約として付けられる場合もあるので、急な海外出張などで治療途中に海外に行かなければいけない場合には、チェックしておくことが大切です。
旅行先の歯科医院を探しておく
旅行先で歯の痛みが発生した場合に備えて、日本語対応が可能な歯科医院や、保険会社と提携している歯科医院を事前に調べておきましょう。
インターネットやガイドブックを利用して、現地の歯科医療サービスの情報を集めておくと、緊急時にスムーズに対応することができます。
まとめ
海外旅行前に歯科検診を受けることは、旅行を快適に楽しむための重要な準備です。
気圧の変化や精神的不安から生じる歯痛、海外での高額な治療費や保険の問題、そして治療の質の違いなど、海外旅行中の歯の痛みにはさまざまなリスクがあります。
旅行中に痛みが発生した場合、鎮痛剤の使用や安静にすることが一時的な対策となりますが、歯の痛みをそもそも起こさないためには事前の準備が欠かせません。
旅行前に歯科検診を受け、必要な治療を済ませることで、海外旅行を満喫しましょう。
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