歯ぎしりはなぜ起こる?原因と対処法を解説
2024/12/20
こんにちは、成田市の歯医者、メイプル歯科はなのき台クリニックです。
歯ぎしりは多くの方が経験するものですが、自分が歯ぎしりをしていることに気づいていない方も少なくありません。
また、その原因や対処法についてもあまり知られていません。そこでこの記事では、歯ぎしりの原因とその対処法について解説します。
歯ぎしりがどのようにして起こるのか、その影響、どのように予防・治療できるかを理解することで、健康な歯と生活を維持していきましょう。
歯ぎしりとは?
歯ぎしりの定義
歯ぎしりとは、無意識に上下の歯を強くかみ合わせたり、こすり合わせたりする行為を指します。
専門用語では「ブラキシズム」とも呼ばれており、睡眠時ブラキシズムと覚醒時ブラキシズムの二種類に分けることができます。
また、多くの方は就寝中に歯ぎしりをしているため、それに気づかないことが多いという特徴があります。
歯ぎしりの症状
自分が歯ぎしりをしているかどうかを判断するためには、いくつかの症状に注意を払いましょう。
以下の症状がある場合は、気づかないうちに歯ぎしりをしている可能性があります。
歯が削れている
歯に亀裂が入っている
歯が欠けている
顎や首、肩に痛みや張りを感じる
頭痛がある
奥歯が平らになっている
家族やパートナーからの指摘
歯ぎしりの原因
心理的要因
歯ぎしりの主な原因の一つに心理的要因が挙げられます。
具体的には、ストレスや不安、緊張状態などです。このような心理状態の場合に歯をかみしめてしまうことは多く、また、ストレスがたまると副交感神経が優位になり、筋肉が緊張しやすくなります。
その結果、睡眠中に歯をかみしめることが増えるといわれています。
生理的要因
例えば、不正咬合(歯並びの乱れ)やあごの異常が歯ぎしりを引き起こすことがあります。
かみ合わせが良くないと、夜間に無意識に正しい位置を探して歯を動かしてしまうことがあるためです。
また、顎関節症などのあごの問題が原因となることもあります。
そのほかの要因
生活習慣も、歯ぎしりの要因になるといわれています。
例えば、スポーツをしている方の場合、競技中に歯をかみしめる癖があると、それが就寝中にも表れてしまうことがあります。
また、因果関係ははっきりとはしていないものの、アルコールや喫煙、カフェインなども歯ぎしりに影響があるのではないかと考えられています。
歯ぎしりの影響
歯への影響
歯ぎしりが長期間続くと、歯の表面が摩耗し、歯のエナメル質がすり減ってしまうことがあります。
また、強い力でかみ続けることで、歯に亀裂が入ることもあります。
これらの結果象牙質が露出すると、知覚過敏が発生し、風や歯ブラシの毛があたっただけでも痛みを感じるようになります。
また、歯が折れたり、欠けたりするリスクも高まります。
あごへの影響
歯ぎしりはあごの関節に大きな負担をかけます。
そのため、顎関節症の発症につながり、あごの痛みや口の開けづらさ、開閉音などの症状が出ることがあります。
このような症状が続く場合は、早めに歯科医師に相談することが重要です。
ほかの健康への影響
歯ぎしりをする際に使う筋肉は、首や肩の筋肉とつながっています。
そのため、歯ぎしりにより筋肉が緊張し、首や肩の痛みが現れることがあります。
歯ぎしりの対処法
ストレス管理
歯ぎしりの原因はストレスであることが多いので、日常生活からストレスを減らす方法を見つけることが大切です。
意識してリラックスできる時間をとったり、運動などでストレスを発散させたりすることで、ストレスをためないようにしましょう。
そのような時間をとるのが難しい場合には、気づいたときに深呼吸をしてみるだけでも気持ちを落ち着けやすくなります。
マウスピースの使用
マウスピースは、歯ぎしりの物理的な影響を軽減するために用います。
就寝中に装着するマウスピースはナイトガードとも呼ばれており、主にやわらかい素材のソフトタイプと強度を重視したハードタイプの二種類があります。
また、スポーツ用のマウスガードや、日中につけることができるマウスピースもあります。
マウスピースを快適に使用するためには、歯科医院で自分のお口に合わせて作成されたマウスピースを使いましょう。
使用方法や使用時間を守り、清潔に保つことが大切です。また、使用中に違和感や痛みを感じた場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。
かみ合わせの調整
不正咬合が原因の場合、歯科医院で矯正治療や修復治療によりかみ合わせを整えることで、歯ぎしりの症状が和らぐことがあります。
矯正治療にはマウスピース矯正やワイヤー矯正などいくつかの種類がありますが、お口の状態によって適する方法は異なるため、歯科医院に相談しましょう。
修復治療では、高さの合っていない詰め物やかぶせ物を入れ替えるなどして、歯ぎしりが起こりにくい口内環境に整えます。
睡眠環境の見直し
睡眠の質にこだわることが、歯ぎしりの解消につながる可能性があります。
例えば、うつぶせや横向きで寝ている場合は、あおむけで寝るように心がけることで、歯やあごにかかっていた圧力を分散させやすくなります。
また、カフェインやアルコールといった、深い睡眠を妨げるものをできるだけ控えることも大切です。
そのほか、規則正しい生活リズムで過ごすことを心がけたり、ヒーリングミュージックやアロマを寝る前に使用したりすることで、より良い睡眠を得られるようにしましょう。
そのほかの対処法
歯ぎしりの原因が強いストレスや精神的不安などの場合は、心療内科や精神科、睡眠診療を行っているクリニックなどに相談するのも一つの手です。
これらが原因で歯ぎしりをしている場合、歯ぎしりをすることで精神的な安定を得ようとしている可能性があります。
そのため、前述した対処法を試したものの歯ぎしりがよくならないという場合は、無理に歯ぎしりを止めようとするのではなく、ストレスや不安に対処したほうがいい可能性があります。
まとめ
多くの方が経験をしている歯ぎしりですが、長期間続くと歯に損傷を与えてしまったり、首や肩など口以外にも悪影響を及ぼしてしまったりします。
歯ぎしりをしていることをはっきりと自覚するのは難しいかもしれませんが、もし気になる症状がある場合には歯科医院に相談してみましょう。
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